遊走腎は男性よりも女性に多く、特に10代から40代の痩せ気味の若い女性に多く見られます。
腎臓は太い血管で固定され脂肪や筋肉に支えられて、重力や呼吸など様々な人間の体の動きに合わせながらある範囲内で動いています。
しかし痩せ気味の女性は腎臓の周りに脂肪が少なく筋肉も少ないため腎臓を支えられなくなり、立った状態のときに腎臓の位置が下がり血管や尿管が圧迫されて、ひどい時には腎臓が下方にある骨盤腔まで移動し骨盤にくい込んでしまう事もあるようです。
また腎臓が下がる事によって尿管や膀胱が圧迫されて頻尿や排尿困難などが起こることもあります。
ほとんどの場合自覚症状がなく症状がある場合は長時間の立ち仕事後の腹部痛、腰痛、背部あたりの鈍痛、吐き気、食欲不振また血尿や蛋白尿などだそうです。
また右側の腎臓に起こることが多くそのため右脇腹が痛むのも特徴のひとつです。
治療としては長時間の立ち仕事は避け、腹筋や背筋を鍛えて腎臓を支える力を強くする、また医療用の腹帯やコルセットを着用して腎臓が下がらないように固定する、などです。
先程もお話しましたように、腎臓が下がっていても多くのは自覚症状がなく健康診断を受けた時に偶然に血尿や蛋白尿が出て、原因を調べてみると遊走腎であると診断されるということが多いようです。
近頃、街を歩いていても痩せ型の若い女性はとても多いです。血尿の原因のひとつとしてあまり聞きなれない遊走腎を覚えておくのもいいかもしれません。


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